Amazon Connect Tasksでタスク作成時、即タスクが終了してしまう原因
はじめに
問い合わせコントロールパネル(CCP)を開いてタスクを作成すると、「タスクを承諾」と「タスクの拒否」の選択ボタンが一瞬表示されます。
しかし、ユーザーが操作を行わない状態でも、直後に以下のエラーが表示され、タスクを承諾できない状況が発生します。
CCPには以下の表示がされます。
実行できなかったタスク
このタスクが終了するまで、それ以上の連絡先を受け入れることはできません。
この現象の具体的な流れは以下の通りです。
- CCPの初期画面
- タスク作成画面
- タスク受け取り失敗時のエラー画面
タスクテンプレートでは、「Default agent transfer」フローに遷移するよう設定しています。
対処方法
タスクは以下のいずれかに該当すると終了します。
1 つのタスクの所要期間は、最大 7 日間です。タスクは以下のいずれかに該当すると終了します。
・エージェントがタスクを完了する。
・フローが、切断/ハングアップ ブロックを呼び出しタスクを終了する。
・タスクで制限の 7 日間が経過する。
・を使用してタスクを終了しますStopContactAPI。
本事象について調査したところ、コンタクトの検索ページで該当タスクのコンタクトIDを確認したところ、切断の理由に「問い合わせフローの切断」と記録されていました。
この原因を調査するため「Default customer queue」フローを確認したところ、「切断/ハングアップ」ブロックが設定されていることがわかりました。
これは、タスクが終了する4つの条件のうちの1つに該当します。
このブロックの存在が、コンタクトの詳細で確認された「問い合わせフローの切断」という切断理由の原因でした。
今回の事象の流れは、以下の通りです。
- ユーザーがCCPでタスクを作成
- 「Default agent transfer」フローに遷移
- 「Default customer queue」フローに遷移
- 「Default customer queue」フローに「切断/ハングアップ」ブロックが存在したため、タスクが終了
この問題を解決するには、「Default customer queue」フロー内の「切断/ハングアップ」ブロックを「終了フロー/再開」ブロックに変更します。
この修正により、タスクが意図せず終了することを防ぎ、エージェントが正常にタスクを処理できるようになります。
上記の修正(「切断/ハングアップ」ブロックから「終了フロー/再開」ブロックへの変更)を実施後、CCPから再度タスクを作成したところ、以下の画像のように正常にタスクを承諾できるようになりました。